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2016年6月16日木曜日

資本主義が健全に働いているように見えない

インターネットで人々や情報がつながることで
かえって格差や宗教、イデオロギーといった差異が強調され、
疑いや憎しみ、暴力による分断が進んでいるのではないか
という藤野さんのご指摘。
格差は、これまで以上にお金は富豪の所に集められてるし、
先進国の国民は貧乏になっていってると思う。
でも世界的には貧困は減っているそうな。
これはロングテールでいうアタマ部分はより高く、
身体部分は伸び続ける尻尾に吸収されているんだと理解してる。
利子という「他者の未来から富を獲得する方法」が発明されて以来(1215年)、増殖続けてきた資本主義だけど、
藤野さんくらい経済に明るい方が「経済や政治の連携などの意味でグローバリゼーションが止まった」と言及してるのはやはり心配。
バブルの花火をあちこち繰り返してるけど、資本主義が健全に働いているようには見えない。
経済のブロック化や格差、宗教やイデオロギーの差異が強調されて
攻撃的な空気が一国の中に充満した後にいいことが起きたことってあっただろうか。

藤野 英人
インターネットの普及が進み情報伝播がグローバルに起これば、世界の格差はなくなり、よりフラットな社会が来るとなんとなく思っていた。しかし結果は逆だった。
ネットの普及が格差を可視化した。それぞれの国内の格差、グローバルな観点での国ごとの格差。それが怒りを生み、怒りがネットに乗って伝播し、アル・カイーダやISなどの宣伝媒体にもなっていった。移民はより安全で豊かな国に移動するし、シリアの難民の拡大は貧困の輸出でもある。
インターネットによる情報の拡散がむしろ誤解や相互軋轢を生んでいる。
ISやトランプ現象やサンダース現象、英国のEU離脱運動もそのコンテクストの中にあるかもしれない。都知事ももし舛添知事が退任して、宇都宮さんが候補者として出たら、ミニ・サンダース現象のようなものが起きるかもしれない。格差を煽るのは世界的に一番「クール」な戦略だ。
情報の伝播が進むグローバリゼーションが進むことで、経済や政治の連携などの意味でのグローバリゼーションが止まった。このことをどう考えたらいいのだろう。
SNSの普及が世界を繋げるだけでなく、分断する力も働いているとしたら。
コメント
桑高克直 インターネットの黎明期(95年くらい)には既に、「情報やコミュニケーションのグローバル化は、モラルの低迷を招く。モラルとは、低いところに落ち着くからだ」と言われてたよ。

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2
2016年6月16日 13:48
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桑高 裕喜 「秩序から無秩序への不可逆な一方通行」。まるで熱力学第二法則。

2016年6月14日火曜日

人々は疑いや恐怖悲しみと憎悪で分断され、負の連鎖の中で搾取される

武器から始まる疑いや恐怖の種は悲しみと憎悪、復讐を生み、その止まらない負の連鎖の炎でビジネスする人たちがいることは知っておかなくちゃいけない。
彼らは人々を分断し、対話できなくして武器を売るんだ。
朝日新聞デジタル:銃による死者、年間3万人超 米、3億丁の規制進まず