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2011年3月8日火曜日

インデナとピューラックとバイオコープが獲得している価値

原料サプライヤーのインデナジャパンとピューラックジャパン、バイオコープジャパンが原料バンクから獲得している価値は3つあります。

<獲得している価値>
①インターネットへの情報発信に要する経営資源(HP制作のためのコストと時間、労力のカット)を最小限にしている
②企業ブランドの向上
③浅いニーズの原料バイヤーからの好印象

<前提条件>
原料バイヤーからの支持が高い企業であること

では、説明します。
インデナジャパンとピューラックジャパン、バイオコープジャパンの3社の共通点は、自社HPを英語版しか持たないことと、原料バンクの会社アクセスランキングで上位常連であることです。

それはなぜか?

もともと人気企業であることが大前提になると思いますが、理由はもうひとつあります。英語版のHPしかないことで「日本語で情報を見たい原料バイヤー」は、原料バンクの彼らのページを閲覧するほかないということです。御社の「社名」で検索をしてみてください。原料バンクがトップにくるようであれば、この流れを作ることができます。

もちろん、自由度の高い自社HPでより深い情報を提供することが原料バイヤーにより親切な印象を与えるとは思いますが、それは「インデナジャパンのビルベリーでないとダメ」という限られた原料バイヤーにとってであり、もっと多くの「ビルベリーをどの会社から買おうかな」くらいの浅いニーズの段階の原料バイヤーにとっては、「原料を選ぶための第三者によるサイト」で閲覧する方が満足度が高い傾向にあると考えてます。

つまり、自社HPを作らず(コストカット)に自社情報を原料バンクに集中させることで、圧倒的多数の浅いニーズ段階の原料バイヤーからの印象を向上させることに成功しているのです。
なぜなら、彼ら3社は会社ランキングの常連組になっているからです。

<会社ランキングがなぜ重要なのか?>
僕は基本的には機能性原料サプライヤーが広く原料バイヤーから認知される状況を作るのは難しいと考えてます。健康産業の展示会で毎回大きなブースを出すことができる一部の企業は別ですが、全体の10%もないですよね。特にここ数年はブースにかける予算を減少させる傾向にありますし。

例えば、こんな状況を想像してみて下さい。初めて訪れる海外の国でレストランを選ぶとします。あなたならどうされますか?
僕なら現地で支持を得ている「食べログ」のようなサイトに入ります。そのサイトでの評価を判断基準とするためです。

この「インターネットにおける原料サプライヤーの評価基準に値する情報」は、現在のところ、原料バンクのランキングのみと思います。こればかりはお金を出したところでなかなかすぐ獲得できるポジションでないところが原料バイヤーにとっての価値です。閲覧者からの多くの興味を獲得しないことには獲得することができません。

それはともかく・・・
ピューラックジャパンは機能性原料というよりも、どちらかというと食品添加物のサプライヤーなので、一日も早く自社HPを日本語で始められることを期待しております。