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2020年2月18日火曜日

迫りくる恐怖には、組織の最大公約数を取ろうとするリーダーに任せず、自分が自分のリーダーになって行動しよう

人喰ザメ出没の報告と海のシーズンが重なった町長が、財源確保を選んで海開きをしてしまう。
ーーこうして悲劇の幕が開ける。
これは映画「ジョーズ」だよね。
町を襲う恐怖は、海に近づかなければ問題ない。
けれど関係者は今日も仕事で海へ行かなくてはいけない。
そして自分たちは大丈夫、自分以外には無関心な人たちが今日も海へ行く。
日本にも今、いろんな町長さんが登場しているでしょう。
この映画では市井の市民からサメ退治をするヒーローが登場するわけだけど、ここに込められた米国らしいメッセージは何だろうか?
日本ではとりわけ「在宅勤務打ち出した経営者」「イベントを中止した主催者」のリーダーが称賛される。自分の行動を支配する残念なリーダーにも届け、とばかりに。
でもそれは祈りに近いと思う。
ひとりひとりが自分の状況を観察し、現状を分析し、危険と判断したら組織に進言するなり、個別判断で行動しよう。
自分のリーダーは自分だ。
このメッセージは、山口周さんの「世界で最もイノベーティブな組織の作り方」に詳しくあります。こういう時だからこそ、心に刺さる内容が満載だと思う。

2020年2月14日金曜日

無理ゲー強いるリーダーの取り巻き

ユーザー(社員でも大衆でもいいんだけども)に無理難題を押し付けてそっぽ向かれるリーダーのすぐ周りに優秀な人が集まりすぎているってことはありそう。

かつて幽霊だったイデオロギーが、手のひらのスマホの向こうで息を潜めているのかも

ーー表現の不自由は、自由の最高の形態であり、選挙の茶番は、民主主義の最高の形態である。
ーー権力は自らのウソに囚われており、そのためにすべてを偽装しなければならない。過去を、現在を、未来を、統計資料を偽造する。全能の力などないと偽り、何でもできる警察組織などないと偽る。人権を尊重していると偽る。何も偽っていないと偽る。
黙って許容したり、折り合いつけてると、いつの間にか嘘の中で生きることになる。
ーー独裁者の放つイデオロギーが、大衆の欲望の隠れ蓑になる。
ーーポスト全体主義では、大衆は支配されているが、同時に支配する側にも回っている。
これらは全部、NHK「100分de名著」で今やってる「力なき者たちの力」でのハヴェルのメッセージだ。
「権威」「準拠集団」「アンカリング効果」「バンドワゴン効果」「一貫性バイアス」「快楽のための復習」「社会的手抜き」「自己中心性バイアス」「自己正当化」「内集団バイアス」、、、あらゆる認知バイアスを駆使して、イデオロギーは社会深くまで浸透していく。
ここでハッとなった。
UIの設計やUXに込めた哲学的な思想にも共通する部分があるかもしれない、と。現代のイデオロギーは、手のひらのスマホの向こう、当たり前の使い勝手の中に宿っているかもしれない。
「力なき者たちの力」を読みたくなった。