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■地震・津波による影響
<コンドロイチン硫酸>
原料バンクの3月の原料アクセスランキングを見ると、「コンドロイチン硫酸」が6位から2位に上がってます。
こちらが3月1日から昨日までのアクセス推移です。
3月16日、17日が伸びてます。関東圏の企業が徐々に正常な活動を始めた頃です。
理由は、コンドロイチン硫酸の過半数を占めるサメ由来原料がタイトになる、との予想が広がったからです。
健康食品ビジネス成熟期での売れる商品戦略と販売戦略 コンサルタント栗山雄司:健康食品業界における地震の影響というのも、高級品として人気の国産・ヨシキリザメ由来のコンドロイチン硫酸が、津波による壊滅的な被害に見舞われた気仙沼港で水揚げされているからなのです。
その頃、原料バンクには「国産サメ由来コンドロイチン硫酸が調達できるサプライヤーを教えて欲しい」とのリクエストが寄せられてました。該当情報は、このページの右欄「選ぶポイント お役立ち情報」をご参照下さい。
コンドロイチン硫酸トップシェアのマルハニチロ食品では、
「一旦、休売(販売を中止)する」ということです。
NHKニュースによると「気仙沼港の復興策を話し合う委員会が6月中に魚市場再開を目指す」と発表してますが、現在のところ具体的な復旧の見通しはたっておりません。
一方、日本薬品では、やはり津波の被害を受けた石巻市の工場は厳しいものの、提携工場に拠点をシフトさせて販売を再開させています!しかも3.11前と価格も変えることなくがんばられています(ただし納期は長くなるようです)!
<紙パッケージ>
紙とインクも入手困難な状況が続いています。
製紙大手の主力工場と、インク原料である石油化学製品の工場の被災が原因なのでこちらも長期化が予想されてます。
健康食品の多くは紙パッケージなので今後影響が出てくるかも知れません。
SankeiBiz:紙とインク不足が深刻 倒産する出版社も出かねない?
<その他>
特殊なアンプル剤のキャップ工場、コラーゲン原料の主要サプライヤーであるゼライスの工場も被災したことが報告されております。