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2018年9月29日土曜日

「ホモ・デウス」2回目読んでる

ハラリさんの「ホモ・デウス」2回目読んでる。
テクノロジーによる人のエンパワメントが身体的領域に侵食する時、
人間至上主義(フランス革命から引き継がれて、世界人権宣言でグローバルに浸透させてきた民主主義の根幹の価値観・前提条件)が崩壊の危機に直面すると警告する。
人間がアルゴリズムに取り込まれてコントロールされるという世界観だ。
ハラリさんはこれを「データ至上主義」という言葉で説明している。
人間は遺伝子に支配されており、その遺伝子も4つの塩基で構成されている以上、四進法と捉えるようになるのではないかと。学術界、生物学、進化論、どの層においてもエビデンスベースというデータ主義が支配しつつある。
人口動態のアンバランスが生じた集団ではまず社会保障の重さから世代の分断を生じさせてしまうかもしれないが、その間にもひたひたとデータ至上主義が「人のこころ」までアルゴリズムに変換する波が浸透している。
SFで繰り返し描かれてきた手垢まみれのストーリー、とバカにする人にこそ、手にとってもらいたい上下巻。

牛丼が勝利の味

「大きな発見をした!
どうしてこれまで気づかなかったんだろう?」
と、院生帰りの息子が大きな声で聞いて欲しげに言う。
ーーじゃ、聞こうじゃないの、その発見とやらを。
「お昼牛丼の日は、勝率が良い。
最近、調子良いアイツも牛丼ばかりだ」
ーー良いんじゃないかな、
そういうことで。
それより、中間試験はどうよ?
部屋の片付けなんかより、まずそっちからだね。